CINQUE CLASSICO【チンクエクラシコ】

CINQUE CLASSICO【チンクエクラシコ】

TAGLIATORE【タリアトーレ】ポロコートを使用したコーディネイトをご紹介します。

こんにちは。
CINQUE CLASSICOの行徳(ぎょうとく)です。
10月も早下旬を迎え、一気に気温が下がり、やっと秋になったことを実感しております。
皆さま如何お過ごしでしょうか。

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スタッフ身長182cm、体重72kg

コート  着用size46
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ニット  着用size46
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パンツ  着用size46
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マフラー 
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バッグ 
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シューズ 
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今回は、TAGLIATORE【タリアトーレ】ポロコートをキーに使用したコーディネイトをご紹介します。
コートは、TAGLIATORE【タリアトーレ】ポロコート カシミア キャメルです。

ポロコートの原型は19世紀の後半、イギリスのポロの選手が、競技の間の待ち時間に着用した「ウェイトコート(WAITCOAT)」にあります。
20世紀に入ってアメリカのブルックス ブラザーズ社がこの形のコートを“ポロコート”と命名して発売して以来、この名が定着したと言われています。

さて、ポロコートですが、厚手のウールで作られた、膝が隠れる程度の長さのロングコートです。色はキャメルカラーのものが正式だとされていますが、ネイビーやグレーのカラーのものも現在は通常見かけられます。
アルスターカラーと呼ばれる大きな襟、ダブルブレステッド6個ボタン、バックベルトと呼ばれる背中だけに施されたベルト、袖口には幅の広い折り返し(ターンナップカフ)が付いています(現在では省力され通常釦使いも多く見受けられます)。
また、フレームド・パッチ&フラップポケット(パッチポケットの枠組みの中にフラップポケット自体が収まっているポケットの形状)が特徴的でしたが、最近は必ずしも見られなくなり、普通のパッチ&フラップポケット仕様が多く見られるようになりました。
またポロ競技ですから、乗馬した際の足の可動域の確保のために、本来はバックベルトの下にインバーテッドプリーツが施されていましたが、現在では省略されてベンツ仕様が多く見られます。
クラシックなチェスターフィールドコートより、スポーティな印象があるのが特徴ですが、スポーティなディテールだからこそ、スーツやジャケット&パンツスタイルなどのセットアップスタイルはもちろん、セーターにデニムやチノパンツなどのカジュアルスタイルまで、合わない着こなしやスタイルが見つからないぐらい汎用性が高く、全方位型のお洒落に羽織っていただけるコートとさえ言えるのです

こんな背景を持つポロコートですが、TAGLIATORE【タリアトーレ】の手にかかれば、ポロコートはスポーティーでありながら且つエレガントに生まれ変わります。
素材はカシミア100%です。
カシミア100%の素材を使用して、カッティング技術の高さを生かしたタリアトーレらしさはここでも充分に表現されており、美しい曲線美を作り出し両脇の高い位置からの強めにシェイプしたウエストの絞り込みが印象的で構築的で男らしさを感じさせます。
また、ゴージラインの高さ(ハイゴージ)やポロコートの持つクラシカルなディティールをデザイン面では踏襲しつつ、モダンな雰囲気を醸し出すきれいなシルエットを融合させる高い技術力はさすがのタリアトーレです。
またクラシカルなディティールにも関わることですが、コートの主要箇所(衿、前端、前裾、肩山、小肩、パッチ&フラップポケット、バックベルト、袖口)には、通常のステッチではなく、太番手の糸を使用したハンドステッチミシンが施され重厚感を出しております。

ニットは、ZANONE【ザノーネ】ミドルゲージタートルネック ウール ベージュ
です。
独特のサイジングバランスで、身幅、肩幅、アーム部分をタイトに、着丈を短めに設定したシルエットはきれいです。
首周り、ウエスト部分と袖に長めにとられたリブがシルエットを引き締めます。
ミドルゲージではあるものの、柔らかな手触りが特徴ですが、素材の上質感は原毛そのものはもちろんのことですが、染色自体を糸にする前の工程段階で、綿の時点で染めているのでメランジ調になっています。
トップ染めと言いますが、色に奥行き感が出るので、上品な感じになります。
トレンドアイテムというよりタートルネックはもはや定番化していると言えます。

パンツは、INCOTEX【インコテックス】ワンプリーツパンツ サキソニー チャコールグレーです。
ヒット作であるN35(スリムフィット)と同様にスリムフィットモデルを採用したワンプリーツモデル『N24』です。
素材は、定番の素材で上質なウール100%で、手触りが滑らかで光沢感があり、INCOTEX【インコテックス】の代名詞であるサキソニーです。
その美しいシルエットは、1プリーツで腰回りに余裕をもたせて、腿の下から裾までがギューっと絞られた美しいラインで、カジュアルなスタイリングはもちろんのこと、かっちりしたスタイルにも合わせれる汎用性を持っています。
定番スラックスのような腰回りのフィット感や流れるようなテーパードが美脚シルエットを生み出してくれます。
細身ながら穿いた時に窮屈さをあまり感じないのは、さすがのINCOTEX【インコテックス】の誇る高い技術力の賜物です。
ウエストベルト後部中央には、立ったり座ったり前かがみになった際にも運動量を確保するため、V字のスリットが入っています。
履きやすさを追求したディティールです。

マフラーは、BEGG&CO【ベグ アンド コー】マフラー Arran Plain WINE カシミヤ ワインです。
100年前から使い続けられてきた織り機を使用し、「織る」「洗う」「ブラッシング」「カット」の全ての工程が人の手によって行われています。
棘のある植物 ティーズル(アザミの実)で、生地の表面を優しくブラッシングし、さざなみ状の毛並みを作ることで実現しています。
現在はアザミの実を使用すると時間を要するため、ローラーを使用していることが多いのですが、昔からの製法を守っています。
この技法から、スコティッシュカシミアでしか体感出来ない、艶のあるしっとりとした風合いが生まれるのです。
カシミア山羊の柔毛から作られるニット製品は、1枚におよそ4頭分の毛が必要とされ、「繊維の宝石」、「繊維の女王」の名が付いています。
貴重なカシミア山羊から紡毛引きした肉厚で贅沢なラグジュエリーなカシミアマフラー。
滑らかな手触りと暖かさがあり、Vゾーンのアクセントとになります。

バッグは、CISEI【チセイ/シセイ】トートバッグ Tote bag 941 XM LINDOS FANGO イントレチャート トートバッグ グレージュです。
CISEI【チセイ/シセイ】では人気モデルの941で丹精に編み込まれたイントレチャートのトートです。
外観も然ることながら、内側はシルクの様なナイロンを使用し、汚れに強い上、大切な小物類を優しくに包み込んでくれます。
ちょうど良い大きさで収納力にも優れています。

シューズは、【フェランテ】ダブルモンクシューズ ブラウンです。
ニットをベージュにしているのでブラウンで合わせました。またパンツのチャコールグレイとの相性もいいです。
こちらはCINQUE CLASSICO(チンクエクラシコ)別注品、「TIGRI」です。
既成シューズと比べると、上部のストラップ部分を後ろへ流れている仕様になっており、従来の物よりも甲部分がシャープにエレガントな仕上がりとなっております。ちょとしたディテールの変化ですが一段と上品な印象を作りだします。
細身でトゥにかけて伸びたシェイプの美しさラストはFerrante【フェランテ】定番の細身で色気のあるセミスクエアラスト(176)を採用し、エレガントな足元を演出。モンクストラップはさまざまな着こなしに合わせることができ、もしかすると一番着こなしの幅が広い革靴なのかもしれません。上品さを備えているので、幅広いコーディネートに取り入れられます。
アッパー(革)とソールを直接縫い付けるまマッケイ製法を多用しておりアウトソールのコバの張り出しを抑えた美しさがあります。直接縫い付けることによりソールを薄く設定でき、反り返りが良く自分の足になじみやすい特徴を持っています。
また、インソールに敷くコルクを限りなく少なく使用し、グットイヤー製法の靴などと比べると重量感を感じさせず。柔らかさがでるので履きやすいお品です。また、フェランテのインソールはクッション性に富み、衝撃を吸収してくれて歩きやすいです。
ところでモンクストラップの語原をご存知でしょうか。

キリスト教の修道士(”monk”)が履いていた靴が、この靴の起源とのことです。
ダブルモンクストラップ(ダブルモンク)とは、名前のとおりストラップが2本あるモンクストラップのこと。イギリスのウィンザー公(エドワード8世)がロンドンのジョン・ロブ(John Lobb)に注文した靴が、その起源とのようです。

ご参考にして戴ければ幸いです。